休場明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比2.18%安の19623.32ポイントだった。中国企業指数は2.73%安の7090.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で1647億8000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の20000ポイントを割り込んだ。中国政府が追加の景気対策を打ち出せるのは、米国の利下げペースやトランプ次期米大統領が公言している高関税などを見極めた後になるとの見方が広がり、幅広いセクターで売りが優勢となった。中国メディアの財新が寄り付き後に発表した2024年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から低下し、市場予想を下回ったことも投資家心理を悪化させた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国本土系金融株の中国人寿保険(
02628)、中国平安保険(
02318)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、招商銀行(
03968)が売られ、相場の重荷となった。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が9%近く上昇したほか、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、医薬品開発受託の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)は続落。2024年12月本決算が大幅な減益となる見通しを明らかにした信義光能(
00968)と信義ガラス(
00868)も安い。一方、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)が小幅に反発し、逆行高を演じた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.47%安の4357.53ポイントと3営業日続落。SMICと同業の華虹半導体(
01347)、生成AIソフトウエアのセンスタイム(
00020)の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇は東方甄選(
01797)だけだった。