大和キャピタル・マーケッツは最新リポートで、電動工具大手の創科実業(
00669)の目標株価をこれまでの110HKドルから150HKドルに引き上げた。投資判断は「買い」を維持している。創科実業の20年下期業績について、売上高が前年同期比42.3%増となり、市場予想を上回ったほか、純利益も大和予想を14%上回ったと評価。決算内容にマイナス材料は見当たらないと指摘した。『AAストックス』が5日伝えた。
創科実業は足元で電動工具の生産において北米最大手であり、業績パフォーマンスが競合相手のスタンレー・ブラック&デッカーを上回っているとの見方を示した。創科実業の市場シェアの拡大が続いていることや、競合相手との差が広がっていることから、電動工具の需要が急激に増加する中で優位性は一層高まると予想した。
創科実業が21年に800種類以上、22年に1000種類以上の新製品を投入するほか、「Milwaukee」ブランドの売上高が年間20%以上増加し、粗利益率と純利益率が年間0.5ポイント上昇するとの見通しを示したことに言及。運営コストの低下も利益率の拡大を支えるとし、2021−22年予想EPSを13−14%引き上げ、23年コアEPSが0.89米ドルに達すると予想した。
創科実業の株価は日本時間午後3時59分現在、前日比1.81%安の119.20HKドルで推移している。