中国の大手生保会社、新華人寿保険(
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保険契約のための新たな国際会計基準のルール適用で保険サービス損益が18%減と落ち込んだものの、保険金融費用の減少、減損損失の戻し入れで増益を確保した。総保険料収入は5%増の1078億5100万元。内訳は既存契約が2%増だったのに対し、長期新規契約が15%増と2桁の伸びを示した。チャネル別の保険料収入は、個人向け保険が0.5%減、団体保険が2%減と落ち込んだが、銀行窓販が18%増と好調だった。新契約価値は17%増え、潜在価値(EV)は前年末比で4%増加。支払余力率は239.02%と前年末から0.82ポイント上昇した。
22年6月の株主総会で決議した最大200億元の社債発行計画については、23年7月に国家金融監督管理総局の承認を取得。同年9月時点で中国人民銀行などの承認手続きを行っている。23年8月に李全氏が年齢を理由に会長などの役職を辞任。9月時点で会長不在となっている。