華潤グループ傘下のガス事業会社、華潤ガス(
01193)が発表した24年12月本決算は、売上高が前年比1.4%増の1026億7600万HKドル、純利益が同21.7%減の40億8800万HKドルだった。期末配当は1株当たり0.7HKドル(前年は1株当たり1.0069HKドル)。
売上高は1%増加したものの、利幅の大きいガス管敷設の売上比率縮小で粗利益率が17.8%と0.4ポイント悪化。前年に計上した関連会社売却による特別利益約11億HKドルの剥落も影響して2桁減益と落ち込んだ。天然ガス販売量は3%増の399億立方米。内訳は工業向けが2%増の204億立方米、商業用が4%増の85億立方米、家庭向けが6%増の100億立方米。新規のガス管接続件数は19%減の269万3500件。
都市ガス事業を主軸としながら新たな事業展開を模索する「1+2+N」戦略を25年も継続する方針。25年の経営目標については、天然ガス販売量が対前年比で4−5%増、新規ガス管接続は230万−250万世帯を目指す。1立方米当たり0.54元の粗利益を確保し、増配もしくは配当性向の引き上げも計画。
同期のガス販売量の推移は次の通り。
20年・・・ガス販売量:290億立方メートル(+3.6%)
21年・・・ガス販売量:341億立方メートル(+17.4%)
22年・・・ガス販売量:359億立方メートル(+5.3%)
23年・・・ガス販売量:388億立方メートル(+8.1%)
24年・・・ガス販売量:399億立方メートル(+2.9%)