香港証券取引所が27日に発表した統計によると、中国本土から香港株に投資する「港股通」（サウスバウンド・トレーディング）は、成約ベースで44億2500万HKドルの買い越しだった。うち上海経由の買越額は20億4300万HKドル、深セン経由は23億8200万HKドルだった。

　越境ECのサービス事業者、EDA集団（02505）は27日、公開価格が仮条件2.28−3.06HKドルの下限に当たる2.28HKドルに決まったと発表した。個人投資家向けの公募倍率は103.44倍。公開価格に基づく上場後の時価総額は10億306万3200HKドルで、14年以降上場した1279銘柄（公開価格のない紹介形式を除く）のうち、公開価格時点での時価総額としては626位に当たる規模。同社は28日に香港メインボードに上場する。

　28日の香港市場はもみ合う展開か。27日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だったため、手掛かりが乏しい。中国本土では今週末31日に5月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が発表される予定で、様子見気分が漂う可能性がある。

　一方、中国当局の政策支援で恩恵を受ける銘柄への物色が下値を支えるだろう。前日に中国政府が半導体産業ファンド「国家集成電路産業投資基金3期」を設立したと伝わった。また、上海市が住宅ローン規制や住宅購入規制を緩和する措置を発表するなど、中国各地で不動産規制の緩和が続いている。