29日の香港市場でハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下げに転じた。時価総額が大きい美団（03690）が急落し、相場の重荷となっている。同社経営陣がアナリスト向け説明会で、10−12月期に料理宅配事業の売上高伸び率が前年同期比で減速する見通しを示し、嫌気した売りが膨らんだもよう。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.58％安の17253.83ポイントで推移。個別では、美団のほかに中国検索エンジン大手の百度（09888）が大幅安。不動産株の碧桂園服務（06098）と華潤置地（01109）、カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）と銀河娯楽（00027）も売られている。半面、前日大引け後に2023年9月中間決算を発表した阿里健康（00241）が大幅高。エネルギー資源株のCNOOC（00883）と中国神華能源（01088）は反発した。金鉱株の紫金鉱業集団（02899）も高い。

　29日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落スタート。小安く寄り付いた後、狭いレンジでもみ合う展開。中国景気の減速が懸念されるなか、11月の製造業購買担当者景気指数（PMI）の発表をあすに控え、様子見ムードが漂っている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.07％安の3036.38ポイントで推移。セクター別では、文化・メディア、ゲーム、自動車、太陽光発電設備が安い。半面、貴金属が全面高となっているほか、電子化学品、半導体などが買われている。

上海総合指数
　始値：3038.46ポイント
　前日比：-0.09ポイント
　騰落率：0.00％

上海B株指数
　始値：231.45ポイント
　前日比：0.12ポイント
　騰落率：0.05％

深セン成分指数
　始値：9781.54ポイント
　前日比：-4.03ポイント
　騰落率：-0.04％

深センB株指数
　始値：1085.00ポイント
　前日比：7.23ポイント
　騰落率：0.67％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3518.88ポイント
　前日比：0.36ポイント
　騰落率：0.01％