ハンセン総合指数のサブインデックスである12の業種別指数のうち、15日は上昇が11業種、下落が1業種、変わらずがゼロ業種だった。（　）内は前日比騰落率。

　1　医療・ヘルスケア：12,081.27（+3.11％)
　2　工業：1,170.63（+2.54％)
　3　金融：3,245.58（+2.02％)
　4　コングロマリット：1,556.41（+1.8％)
　5　情報技術：10,164.40（+1.48％)
　6　不動産・建設：2,253.05（+1.41％)
　7　一般消費財：2,723.02（+1.22％)
　8　エネルギー：8,666.14（+1.22％)
　9　必需消費財：20,389.98（+1.14％)
　10　公共事業：5,542.98（+0.92％)
　11　通信：1,358.95（+0.83％)
　12　素材：6,285.45（-0.05％)

ハンセン指数
　引値：19539.87ポイント
　前日比：291.91ポイント
　騰落率：1.52％

中国企業指数
　引値：6559.86ポイント
　前日比：120.86ポイント
　騰落率：1.88％

レッドチップ指数
　引値：3971.68ポイント
　前日比：69.95ポイント
　騰落率：1.79％

　15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.55％高の3263.31ポイントだった。深セン成分指数は0.03％安の11413.43ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8183億8100万元だった。

　上海総合指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏で推移した。米シリコンバレーバンク（SVB）など米銀の破綻をきっかけに広がった金融システム不安や、米金融引き締め長期化への過度な警戒感が後退したことを受けて買い戻しが優勢。ただ、上値の重さが目立ち、狭いレンジでのもみ合いが続いた。午前中に発表された中国本土の1−2月の主要経済指標はまちまち。固定資産投資が予想を上回り、小売売上高が予想と一致した半面、鉱工業生産は予想を下振れした。

　セクター別では、建設、セメント・建材が全面高。漢方薬、採掘、海運・港湾も高い。半面、足元で買われていたソフトウエア開発、コンピューター設備、インターネットサービス、通信設備といった「デジタル経済」関連銘柄が利益確定売りに押され、相場の重荷となった。

　A株市場では、A株自社株買いの取得価格上限を引き上げると発表した家電メーカーの海信家電集団（00921）がストップ高。インフラ建設の中国中鉄（601390）、中国鉄建（601186）、中国交通建設（601800）がそろって大幅高となったほか、製紙株のチェンミン・ペーパー（000488）、コンテナメーカーの中国国際コンテナ（000039）も買われた。半面、航空会社の春秋航空（601021）、通信キャリアの中国聯合網絡通信（600050）、企業向けクラウド大手の用友網絡科技（600588）、半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団（002371）、通信設備の中興通訊（000063）などが下げた。

　上海B株指数は0.62％高の293.56ポイント、深センB株指数は0.39％高の1181.13ポイントだった。