15日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.67％高の3267.15ポイントだった。深セン成分指数は0.44％高の11466.88ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5192億3600万元だった。

　上海総合指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。米シリコンバレーバンク（SVB）など米銀の破綻をきっかけに広がった金融システム不安が後退し、14日の米株式市場が上昇したことを好感。米2月消費者物価指数（CPI）がおおむね予想通りで、金融引き締め長期化への過度な警戒感が和らいだことも安心感につながった。一方、午前中に発表された中国本土の1−2月の主要経済指標はまちまち。固定資産投資が予想を上回り、小売売上高が予想と一致した半面、鉱工業生産は予想を下振れした。

　セクター別では、セメント・建材が全面高。建設、漢方薬、電源設備も高い。半面、コンピューター設備、ソフトウエア開発、インターネットサービス、通信設備が下げた。

　上海B株指数は0.7％高の293.81ポイント、深センB株指数は0.44％高の1182.66ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3267.15ポイント
　前日比：21.84ポイント
　騰落率：0.67％

上海B株指数
　引値：293.81ポイント
　前日比：2.05ポイント
　騰落率：0.7％

深セン成分指数
　引値：11466.88ポイント
　前日比：50.31ポイント
　騰落率：0.44％

深センB株指数
　引値：1182.66ポイント
　前日比：6.13ポイント
　騰落率：0.52％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3999.48ポイント
　前日比：14.78ポイント
　騰落率：0.37％

　15日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発スタート。米シリコンバレーバンク（SVB）など米銀の破綻をきっかけに広がった金融システム不安が後退し、14日の米株式市場が上昇したことを好感。ただ、中国の1−2月の鉱工業生産や小売売上高の発表を前に様子見ムードも漂う。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.49％高の3261.24ポイントで推移している。セクター別では、風力発電設備が全面高。漢方薬、製薬、医療機器、医療サービスも高い。半面、造船、コンピューター設備が軟調。