16日の中国本土株式市場で上海総合指数は小反発して寄り付いた後、前日終値付近でもみ合う展開。市場全体を動かす材料が乏しいなか、中国経済の回復への期待が相場を支える半面、指数が約7カ月ぶり高値圏で推移しているだけに利益確定売りが出やすい。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.07％高の3282.75ポイントで推移。セクター別では、航空・空港運営と保険が全面高。医薬品販売、ゲーム、観光・ホテルも高い。半面、貴金属、電源・送配電設備、風力発電設備、半導体が売られている。

　16日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日は4営業日続落し、終値ベースで1月4日以来1カ月半ぶりの安値を付けただけに、割安感に注目した買いが先行。15日の米株高も地合いの改善につながった。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.59％高の20934.87ポイントで推移している。個別では、保険株の中国平安保険（02318）と中国人寿保険（02628）、AIAグループ（01299）が買い戻され、相場の上昇を主導。医薬品ネット通販の阿里健康（00241）、香港コングロマリットの新世界発展（00017）が高い。一方、中国宏橋（01378）や中国生物製薬（01177）が続落している。

上海総合指数
　始値：3281.74ポイント
　前日比：1.25ポイント
　騰落率：0.04％

上海B株指数
　始値：296.53ポイント
　前日比：-0.11ポイント
　騰落率：-0.04％

深セン成分指数
　始値：12064.04ポイント
　前日比：-0.34ポイント
　騰落率：0％

深センB株指数
　始値：1236.76ポイント
　前日比：0.00ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4125.41ポイント
　前日比：1.72ポイント
　騰落率：0.04％