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9日の香港市場は神経質な展開か。中国と米国の景気や金融政策の手掛かりとなる指標を見極めたいとして模様眺めムードが市場でひろがりそうだ。中国の国家統計局がきょう午前に10月物価統計を発表し、あすは同月の米消費者物価指数(CPI)が公表される。足元での米株式相場の上昇が投資家心理を支える半面、中国本土では新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、防疫措置に伴う経済活動の鈍化が警戒されるだろう。
8日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって3日続伸。米中間選挙で大統領と議会のネジレを好感する流れが続いた。共和党は下院で過半数を獲得するとみられているほか、上院でも勝利する可能性が強まったことで、財政支出の抑制や、新たな増税や規制の回避期待が相場の支援となった。開票は日本時間9日朝から順次始まっており、動向によっては香港の株式相場が不安定になり得る。 8日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(00005)と電気自動車メーカーのBYD(01211)が香港終値を上回った半面、アジア保険会社のAIAグループ(01299)と中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が下回って引けた。 |
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8日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団(BABA)が前日比2.27%安の68.13米ドルと2日続落。中国の検索エンジン最大手、百度(BIDU)は0.20%高の85.19米ドルと反発した。主な中国関連ネット・IT株の8日終値は次の通り。
■アリババ集団(BABA):68.13米ドル(-2.27%) ■百度(BIDU):85.19米ドル(+0.20%) ■トリップ・ドットコム(TCOM):27.17米ドル(+0.67%) ■JDドットコム(JD):45.49米ドル(+2.20%) ■ウェイボー(WB):13.12米ドル(-0.38%) ■ネットイース(NTES):62.13米ドル(-0.80%) ■モモ(MOMO):5.12米ドル(-2.29%) ■レンレン(RENN):32.64米ドル(-0.34%) ■滴滴出行(DIDI):2.06米ドル(0%) ■捜狐(SOHU):14.88米ドル(-2.94%) ■チーター・モバイル(CMCM):1.67米ドル(-4.02%) ■テンセント・ミュージック(TME):3.89米ドル(-2.02%) |
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8日のNY株式相場は3日続伸。米中間選挙で大統領と議会のネジレを好感する流れが続いた。ビットコインなどの暗号資産価格が急落したことでリスク回避が強まる場面もあったが、終盤は再び買いが優勢となった。
ダウ平均は528米ドル高まで上昇後、4米ドル高まで反落したが、333.83米ドル高(+1.02%)で終了。S&P500とナスダック総合は1.4-1.7%高まで上昇後、一時マイナス圏まで反落したが、それぞれ0.56%高、0.49%高で終了。主要3指数がそろって3日続伸となった。共和党は下院で過半数を獲得するとみられているほか、上院でも勝利する可能性が強まったことで、財政支出の抑制や、新たな増税や規制の回避期待が相場の支援となった。 業種別ではS&P500の10セクターが上昇し、1セクターが下落。素材が1.68%高となったほか、IT、資本財、公益、不動産、金融、ヘルスケアも0.5%超上昇。一方、一般消費財が0.30%安と唯一下落した。ダウ平均採用銘柄は、肥満治療薬の臨床データが好感されたアムジェンが5.55%高となり、1銘柄でダウ平均を101ドル余り押し上げたほか、ボーイング、アメリカン・エクスプレスが2%超上昇し、ベライゾン、セールスフォース、メルクなども1%超上昇。一方、ウォルグリーン、ウォルト・ディズニー、シェブロンが1%未満の下落となった。 引け後に発表されたウォルト・ディズニーの7-9月期決算は、売上高と利益が予想を下回り、株価は時間外で7%超下落した。 |
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