30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶり反落。終値は前日比1.35%安の25961.03ポイントだった。中国企業指数は1.94%安の9233.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で1896億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、前場半ばに前日に回復した心理的節目の26000ポイントを割り込み、下げ幅を拡大した。外資の中国株離れへの懸念が地合いを冷やした。ゴールドマン・サックスは最新リポートで、中国株が「投資性を備えていない」との意見がこのところ顧客からよく聞かれたことを明らかにした。中国当局による一部業界への「極端な統制強化」がすべての企業に拡大する可能性は低いとする一方、政策リスクという逆風が依然として中国株のバリュエーション評価に影響するとの見方を示した。中盤には下落率が一時2.5%超に拡大したが、その後は買い戻しが入り、大引けにかけて下げ幅を縮小した。相互取引制度を通じた中国本土から香港市場への資金流入が相場をある程度支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット関連株の阿里健康(
00241)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)や本土系不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)が急落。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)も下げがきつい。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)が大幅逆行高となった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.56%安の6780.97ポイントと3日ぶりに反落した。ビリビリ(
09626)、快手科技(
01024)、万国数拠(
09698)、明源雲集団(
00909)が急落した半面、 華虹半導体(
01347)、海爾智家(
06690)、SMIC(
00981)が大幅に上昇した。