13日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.63%高の27963.41ポイントだった。中国企業指数は1.69%高の10113.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で1557億HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた後、上げ幅を広げ、心理的節目の28000ポイントに乗せた。中国IT大手のテンセント(
00700)がニューヨーク証券取引所に上場する中国検索大手の捜狗(SOGO)を買収・非公開化する案件について、国家市場監督管理総局は12日に無条件で認可した。当局がネット企業への引き締めを強める中、今回の無条件認可は市場で「サプライズ」と受け止められたもよう。足元で調整していたネット関連株が買い戻され、地合いの改善につながった。ただ、中国の4−6月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表や、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言など国内外の重要イベントを週央に控えていることもあり、28000ポイント付近では上値が重かった。中盤以降は同節目を挟んでもみ合ったが、結局は28000ポイントを下回って引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセントとアリババ集団(
09988)が約4%、美団(
03690)が3%超の上昇。民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、アジア生保のAIAグループ(
01299)も大幅高。イングランド銀行(中央銀行)が新型コロナウイルス危機を受けて大手銀行を対象に実施していた配当規制の撤廃を発表したことを好感してHSBC(
00005)が買われた。半面、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)が逆行安となった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.94%高の7659.59ポイントと3営業日続伸。快手科技(
01024)、海爾智家(
06690)が5%超の大幅高。半面、ASMパシフィック(
00522)、レノボグループ(
00992)、金蝶国際ソフト(
00268)などが売られた。