9日の香港株式市場で、ハンセン指数は9営業日ぶりに反発。終値は前日比0.70%高の27344.54ポイントだった。中国企業指数は0.64%高の9885.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で1867億9000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、序盤は前日終値を挟んで一進一退。前日終値は昨年12月30日以来の安値圏だったとあって、次第に自律反発狙いの買いが優勢となった。8日のNY株式相場が反落した上、中国当局によるインターネット企業への規制強化も引き続き警戒され、朝方は下げ幅を広げる場面があった。ただ、節目の27000ポイントを割り込むと買い戻しが入り、上げに転じた。セクター別では、素材と情報技術、一般消費財が上げた半面、工業とコングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株のテンセント(
00700)と美団(
03690)、小米集団(
01810)が反発し、相場の上昇を主導。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、外食大手の海底撈国際(
06862)、医薬品株の薬明生物技術(
02269)も大きく買われた。半面、長江実業集団(
01113)や恒隆地産(
00101)、華潤置地(
01109)など不動産株の下げがきつい。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)は大幅に4日続落。同社と香港鉄路(
00066)が共同開発した高層住宅の建築基準違反を嫌気した売りが膨らんだ。自動車株の吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.47%高の7429.49ポイントと、8営業日ぶりに反発。明源雲集団(
00909)や汽車之家(
02518)、閲文集団(
00772)が高い。一方、快手科技(
01024)、万国数拠(
09698)が続落した。