30日の香港市場は反発か。前日のハンセン指数は続落し、心理的節目の29000ポイントを割り込んで終えた。きょうの寄り付き前に中国国家統計局が6月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表することで、売買を控えていた投資家がイベント通過後の買い直しに動きやすくなりそうだ。米長期金利が1.5%を下回って推移するなか、高PERのハイテク株が上昇して相場を押し上げる展開が予想される。
もっとも、中国製造業PMIが市場予想(50.8)から下振れ、中国本土相場が続落した場合は、香港市場でも地合いが悪化するだろう。あすは香港特別行政区設立記念日で香港市場が休場とあって、次第に見送りムードが広がる可能性がある。また、英IHSマークイットはあす、6月の財新中国製造業PMIを発表する。
29日のNY株式相場はほぼ横ばい。ダウ平均は0.03%高と小反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.19%高と続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、英金融大手のHSBC(
00005)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。