31日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.31%安の28488.81ポイントだった。中国企業指数は0.40%安の10976.96ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で866億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、序盤に下げに転じた。前日は3営業日続伸して22日以来の高値で終えた上、四半期末とあって持ち高を整理する売りに押された。きょうの中国本土相場の下落も投資家心理を悪化せたもよう。もっとも、下値は限られた。寄り付き前に発表された3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回り、中国景気の拡大見通しを好感する買いが一定の下支えとなった。
個別では、前日大引け後に2020年12月本決算を発表した豚肉大手の万洲国際(
00288)が11.22%安と急落。不動産株の華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)も安い。原油先物相場の反落を受け、石油株のペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)が軒並み下げた。一方、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が大幅に続伸した。ハイテク株の美団(
03690)とテンセント(
00700)、小米集団(
01810)も買われている。