26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。前場終値は前日比1.14%高の28218.31ポイントだった。中国企業指数は1.39%高の10893.35ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で994億5000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の28000ポイントを回復した。前日終値は1月8日以来2カ月半ぶりの安値圏だっただけに、買い戻しが先行。米新規失業保険申請件数が予想より強い結果となり、前日の米株式相場が反発した流れを引き継いだ。中国人民銀行(中央銀行)が流動性を供給するとの見方から中国本土相場が上昇し、香港でも投資家心理が強気に傾いた。中国メディア『21世紀経済報道』は25日、人民銀が近く、一定基準を満たした銀行について預金準備率を引き下げる検討に入ると伝えた。
個別ではハイテク株の美団(
03690)とテンセント(
00700)、小米集団(
01810)が買われて相場の上昇を主導。不動産株の碧桂園(
02007)、医薬品株の薬明生物技術(
02269)も大幅高となった。半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、前日に2020年12月本決算を発表した瑞声科技(
02018)が下げている。