17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反落。終値は前日比0.03%安の3445.55ポイントだった。深セン成分指数は1.22%高の13809.77ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7108億3700万元だった。
上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合った。前場の半ばと後場終盤にわずかなからプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や米中外交トップの会談を前に、様子見ムードが広がった。心理的節目の3400ポイントが下値支持として意識される半面、前日終値付近では上値の重さが目立った。
セクター別では、保険、通信キャリアが全面安。電力、環境関連、銀行、鉄鋼も売られた。半面、農業、軍需関連、電子部品が高い。
A株市場では、海外の特定顧客から取引打ち切り通知を最近受け取ったと発表したスマートフォン用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)がストップ安。同社は「特定顧客」の具体的な社名を明らかにしていないものの、本土メディアは売り上げの規模からみて特定顧客は米アップルを指す可能性が高いと指摘した。電力株の国投電力控股(
600886)や保険株の新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)、中国平安保険(
601318)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)の下げがきつい。半面、豚肉大手の牧原食品(
002714)が高い。2021年1−3月期の大幅増益見通しを発表した通信設備メーカーの中興通訊(
000063)が上昇した。百貨店チェーンの王府井集団(
600859)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)も買われた。
上海B株指数は0.40%安の244.55ポイントと反落、深センB株指数は0.32%高の1114.00ポイントと3日ぶりに反発した。