週明け8日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅続伸。終値は前営業日比0.11%高の29319.47ポイントだった。中国企業指数は0.01%安の11560.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で1858億HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた。米追加経済対策の成立への期待から買いが先行。本土市場で上海総合指数が4営業日ぶりに反発したことも安心感につながった。もっとも、今週後半の春節(旧正月)連休を控え、上値追いの動きは限られた。上値の重さが意識されると指数は大引けにかけてじりじりと上げ幅を縮小。連休を前に持ち高調整の売りが重荷となったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、電動工具大手の創科実業(
00669)やニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が高い。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が大幅に続伸。本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、ネット関連株の美団(
03690)が買われた。半面、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)、欧州金融のHSBC(
00005)下げた。スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)がそろって軟調だった。
このほかでは、自動車メーカーの長城汽車(
02333)が9.68%高と急伸。1月新車販売台数が前年同月比で73%増加したことが好感されたほか、同社が自動車向け人工知能(AI)チップを手掛ける新興企業「地平線(ホライゾン・ロボティクス)」に投資するとの報道も手掛かりとなったもよう。5日に上場した短編動画プラットフォームの運営会社、快手科技(
01024)は一時300HKドルの大台を割り込み、283HKドルの安値を付けたものの、終盤に切り返して前営業日比1.00%高の303.00HKドルで引けた。