4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.44%安の3501.86ポイントだった。深セン成分指数も0.84%安の15105.94ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9424億9800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、序盤は前日終値付近での小動きだったが、ほどなくして下向きに転じた。心理的節目の3500ポイントを割り込むと下げ足を速め、後場前半には下落率が1.5%に拡大した。来週の春節(旧正月)連休を前に、持ち高調整の売りが相場を押し下げた。流動性のひっ迫が再び意識され、地合いを悪化させた。指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は前日に2%をほぼ3週ぶりに割り込んだが、きょうは前日比0.2160ポイント上昇の2.0750%と2%台に戻った。もっとも、3470ポイント付近では買い戻りが入り、大引けにかけて下げ幅を縮小した。結局、3500ポイントに乗せてきょうの取引を終えた。
セクター別では、農業、非鉄金属、貴金属、素材が安い。半面、銀行が買われ、相場を支えた。
A株市場では、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)がストップ安、完美世界(
002624)もストップ安近い水準まで売り込まれた。企業向けソフトウエア開発大手の用友網絡科技(
600588)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、建機メーカーの中聯重科(
000157)の下げがきつい。半面、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、格安航空の春秋航空(
601021)、20年12月本決算を発表した保険大手の中国平安保険(
02318)が高い。前日にストップ安を付けた科大訊飛(
002230)が反発した。同社は4日に業績見通しを更新し、「20年12月期業績が予想を下回る見込み」とのメディア報道を否定した。
上海B株指数は0.62%安の237.70ポイントと6営業日続落。深センB株指数は0.18%高の1078.09ポイントと反発した。