21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。前場終値は前日比1.61%安の26456.23ポイントだった。中国企業指数は1.51%安の10458.92ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で431億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。前日の米株安に加え、米中貿易協議の難航や、米議会を通過した「香港人権・民主主義法案」を巡る米中対立への警戒感が高まるなかで売りが先行。序盤以降、下げ幅を広げ、一時は2%を超える下落率となったが、中国の劉鶴副首相が米国との「第1段階」合意について「慎重かつ楽観的」との見方を示したことが伝わると、やや落ち着きを取り戻した。
個別では、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が4%超の下落。中国国務院が医薬品集中調達の対象品目を拡大する方針を示したことを受けて、石薬集団(
01093)や中国生物製薬(
01177)が安い。中国IT大手のテンセント(
00700)やアジア生保大手のAIAグループ(
01299)も大きく売られた。半面、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が上昇した。