5日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.62%高の25102.54ポイントだった。中国企業指数は0.52%高の10256.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1228億HKドル。
ハンセン指数は、序盤は前日終値付近でもみ合ったものの、その後はプラス圏で推移した。前日に2%上昇した後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったが、新型コロナや香港情勢などを巡って関係が悪化している米国と中国が今月15日に閣僚レベルの会合を開くと伝わり、過度な警戒感が後退したもよう。欧州市場が高く始まったことも買い安心感につながった。指数は終値で心理的節目の25000ポイントを回復し、7月23日以来、約2週間ぶりの高値を連日で更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、香港証券取引所(
00388)やテンセント(
00700)が買われて相場の上げを主導。香港証券取引所は一時387.60HKドルまで上昇し、上場来高値を更新した。ペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)など石油株も高い。半面、きのう高かった九龍倉置業地産(
01997)が1.70%下落。中国人寿保険(
02628)やサンズ・チャイナ(
01928)も売られた。
この他では、金価格が2000米ドルの大台を突破したことを受け、紫金鉱業集団(
02899)や招金鉱業(
01818)が高い。中国半導体産業の発展加速を目的に法人税免除など優遇措置が発表されたことを受け、SMIC(
00981)や華虹半導体(
01347)も買われた。半面、招商証券(
06099)や海通証券(
06837)など証券株が売られた。