香港証券取引所は21日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　　当日の売買代金：600億8906万元
　　買い代金：284億8830万元
　　売り代金：316億76万元

■当日の売買代金上位10銘柄

1 富士康工業互聯網（601138）
　　売買代金：1,360百万元
　　買い代金：536百万元
　　売り代金：824百万元

2 貴州茅台酒（600519）
　　売買代金：1,193百万元
　　買い代金：558百万元
　　売り代金：635百万元

3 無錫薬明康徳新薬開発（603259）
　　売買代金：1,153百万元
　　買い代金：181百万元
　　売り代金：972百万元

4 賽力斯集団（601127）
　　売買代金：860百万元
　　買い代金：350百万元
　　売り代金：510百万元

5 紫金鉱業集団（601899）
　　売買代金：849百万元
　　買い代金：429百万元
　　売り代金：420百万元

6 中国長江電力（600900）
　　売買代金：606百万元
　　買い代金：296百万元
　　売り代金：310百万元

7 北京金山弁公ソフト（688111）
　　売買代金：558百万元
　　買い代金：331百万元
　　売り代金：227百万元

8 中国平安保険（601318）
　　売買代金：534百万元
　　買い代金：253百万元
　　売り代金：280百万元

9 招商銀行（600036）
　　売買代金：529百万元
　　買い代金：318百万元
　　売り代金：211百万元

10 兆易創新科技集団（603986）
　　売買代金：476百万元
　　買い代金：257百万元
　　売り代金：219百万元

　21日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み安。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.47％安の73.83米ドルと反落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は2.11％安の101.70米ドルと3日続落した。主な中国関連ネット・IT株の21日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：73.83米ドル（-0.47％）
　■百度（BIDU）：101.70米ドル（-2.11％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：44.68米ドル（+0.40％）
　■JDドットコム（JD）：27.05米ドル（-3.87％）
　■ウェイボー（WB）：9.08米ドル（-3.71％）
　■ネットイース（NTES）：106.84米ドル（-0.53％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：5.91米ドル（-2.15％）
　■滴滴全球（DIDI）：3.97米ドル（-0.50％）
　■捜狐（SOHU）：9.93米ドル（0％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.29米ドル（-6.53％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：11.40米ドル（-2.48％）

　21日のNY株式相場は4日続伸。前日に終了した米連邦公開市場委員会（FOMC）で年内3回の利下げ見通しが維持されたことが引き続き好感されたほか、予想を上回る決算や強い見通しを発表したマイクロン・テクノロジーが14％超上昇し、半導体株が軒並み高となったことも相場を押し上げた。

　ダウ平均は269.24米ドル高（+0.68％）と4日続伸し、連日で取引時間中と終値の最高値を更新。司法省が独占禁止法違反で提訴したことでアップルが4％超下落したものの、ゴールドマン・サックスが4％超上昇したほか、ホーム・デポ、キャタピラーが2％超上昇し、アムジェン、JPモルガン・チェース、ベライゾンが1％超上昇し、マイクロソフトも約1％上昇した。

　S&P500も0.32％高と4日続伸し、連日で最高値を更新。ハイテク株主体のナスダック総合は一時、1.04％高まで上昇し、約2週間ぶりに取引時間中の史上最高値を更新。終値でも0.20％高で終了し、連日で最高値を更新した。

　FOMCで年内3回の利下げ見通しが維持されたことに加え、米連邦準備理事会（FRB）が景気拡大を容認するとの見方が強まり、米国経済のソフトランディング期待が高まったことも投資家心理の一段の改善につながった。S&P500の11セクターは資本財の1.00％高を筆頭に、金融、エネルギー、一般消費財など9セクターが上昇。公益、コミュニケーションの2セクターが小幅に下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の13.04ポイントから12.92ポイントに低下。2月9日以来の13ポイント割れとなった。