25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.24%安の3584.18ポイントだった。深セン成分指数は0.40%安の14827.95ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1131億2500万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いたものの、心理的節目の3600ポイント付近の上値抵抗が意識されるとほどなくして下向きに転じ、その後は総じてマイナス圏でもみ合った。前日まで小幅ながら4営業日続伸した後とあって、利益確定売りが優勢。米商務省が24日に中国の12の企業・機関を「エンティティー・リスト」に追加したことを受け、米中関係への懸念も重荷となった。もっとも、政策支援から恩恵を受けそうな銘柄を物色する動きが相場を支え、下値は限られた。
セクター別では、送配電設備、漢方薬、医療機器、製薬が高い。半面、石炭、文化・メディア、太陽光発電設備、鉄鋼、自動車が売られた。
A株市場では、送電技術の国電南瑞科技(
600406)がストップ高を付けたほか、電力会社の国投電力控股(
600886)、環境関連の福建龍浄環保(
600388)、東江環保(
002672)が高い。教育サービス会社の中公教育科技(
002607)、生薬メーカーの東阿阿膠(
000423)も上昇が目立った。半面、テクノロジー株の紫光(
000938)、浙江水晶光電科技(
002273)、欧菲光集団(
002456)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、巨人網絡集団(
002558)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)などが売られた。
上海B株指数は0.31%高の282.26ポイント、深センB株指数は0.06%高の1178.96ポイント。