17日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比1.23%安の26790.24ポイントだった。中国企業指数は1.18%安の10502.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で680億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は取引開始後から下げ幅を拡大した。心理的節目となる27000ポイントを大きく割り込んだまま、後場は26700ポイント付近を下値に終始マイナス圏で推移。終値ベースで10日以来、6日ぶりの安値で取引を終えた。サウジアラビアで起きた石油施設への攻撃を受け、前日に引き続き中東情勢の緊迫化を意識した売りが優勢。中国の金融緩和に対する期待の後退を受けて本土市場で上海総合指数が大幅に下落したことも投資家心理を冷やした。中国人民銀行(中央銀行)は朝方に発表した中期貸出制度(MLF)による資金供給で、金利を据え置いたほか、供給規模を縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では前日に高かった中国石油元売り大手のシノペック(
00386)と豚肉大手の万洲国際(
00288)が反落。電動工具世界大手の創科実業(
00669)や民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も売られた。時価総額の大きい中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、アジア生保のAIAグループ(
01299)、総合金融グループのHSBC(
00005)も下落。指数を押し下げた。半面、原油相場が急騰する中で石油メジャーのCNOOC(
00883)は小幅続伸。中国石炭最大手の中国神華能源(
01088)も買われた。
中国企業指数構成銘柄では、中国太平洋保険(
02601)、新華人寿保険(
01336)、中国太平保険(
00966)などの保険株や海通証券(
06837)、中信証券(
06030)などの証券株が安い。半面、民間ガス会社の新奥能源(
02688)や医薬品卸売大手の国薬控股(
01099)などが買われた。