休場明け27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比1.16%安の24629.93ポイントだった。中国企業指数は1.53%安の9970.88ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で754億4000万HKドル。
ハンセン指数は小安く始まり、じりじりと下げ幅を広げる展開。下値抵抗として意識された100日移動平均を下抜け、一時は10日移動平均(前引け時点で24606.32ポイント)を小幅に割り込んだ。休場前に6営業日続伸していたとあって利益確定売りが出やすい上、前日の欧米株安ときょうの中国本土相場の下落を嫌気した売りに押された。欧米での新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、世界景気の減速を警戒する投資家がリスク回避姿勢を強めたもよう。
個別では、大型金融株の中国人寿保険(
02628)と中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)が下げて相場の重荷となった。原油安を受けて石油株のCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)が安い。不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)と碧桂園(
02007)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)も売られた。半面、ハイテク株のテンセント(
00700)と舜宇光学科技(
02382)が大きく買われ、一定の下支えとなっている。前引け後に2020年7−9月期決算を発表したHSBC(
00005)も上昇した。