27日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.36%安の23301.36ポイントだった。中国企業指数は0.29%安の9567.43ポイント。メインボードの売買代金は概算で1108億8000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高を好感して高く寄り付いたが、ほどなくマイナス圏に沈み、軟調に推移した。中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で審議されている香港版国家安全法を巡り、香港で政情不安が高まっているほか、米中関係の悪化などが懸念された。また、指数は前日に2%近く上昇した後とあって、利益確定の売りも上値を抑えた。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(
00700)が1%超下落し相場の重しとなった。イスラエルの淡水化プラント入札に失敗した長江和記実業(
00001)も1%超下げた。長江インフラ(
01038)や電能実業(
00006)の下落も目立った。半面、上海「科創板」への上場を計画していることを明らかにした石薬集団(
01093)が6%超上昇。サンズ・チャイナ(
01928)やチャイナ・ユニコム(
00762)も買われた。
この他では、2020年1−3月期決算を発表したキングソフト(
03888)が7%超下落。前日に上場来高値を更新した美団点評(
03690)は利益確定の売りに押されて2.59%安。半面、22日の定時株主総会で承認された自社株買い計画の実施を始めたアビチャイナ(
02357)が6%超上昇した。