18日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.23%安の28117.42ポイントだった。中国企業指数は0.13%安の10578.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で762億2000万HKドルと、前日に続き低商いだった。
ハンセン指数は前日に大きく下げた後とあって、前場は買い戻しが優勢だった。ただ、米中通商問題の先行き不透明感が根強いなかで、上値は重かった。後場に入ると、オフショア・オンショア人民元相場で元安が急速に進んだことや、これを受けて本土相場が軟調となるなか、ハンセン指数はマイナス圏に転落。一時は節目の28000ポイントが意識される水準まで下げる場面もみられた。終盤にかけて下げ幅を縮めたものの、結局、終値ベースで17年9月29日以来、約10カ月ぶりの安値を付けてきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が安い。香港不動産株の恒隆地産(
00101)やLink REIT(
00823)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)が大きく売られた。マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)も軟調。半面、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)や電力大手の華潤電力控股(
00836)が逆行高。医薬メーカーの石薬集団(
01093)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が大きく上昇した。
H株では、通信機器大手の中興通訊(
00763)が安い。損保最大手の中国人民財産保険(
02328)、航空大手の中国国際航空(
00753)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)も大きく売られた。半面、18年6月中間決算の速報値を発表した自動車メーカーの長城汽車(
02333)が高い。電力株の華電国際電力(
01071)や華能国際電力(
00902)、スーパーマーケット大手の聯華超市(
00980)などが上昇した。