5日のNY株式相場は小幅高。注目された米12月雇用統計が市場予想を上回る強い結果となったが、12月ISM非製造業PMIが予想を下回る結果となったことや、週末を控えた持ち高調整の買いが支援となった。ダウ平均は183ドル高まで上昇後、116ドル安まで下落したものの、25.77ドル高（+0.07％）で終了し、小幅ながら2日続伸した。S&P500もマイナス圏に沈む場面もあったが、0.18％高で終了し、5営業日ぶりに反発。ハイテク株主体のナスダック総合も0.09％高と、小幅ながら6営業日ぶりに反発した。週間ではダウ平均が0.59％安、S&P500が1.52％安、ナスダック総合が3.25％安と主要3指数がそろって10週ぶりに反落。ナスダック総合の下落率は昨年9月以来の大きさとなった。

　S&P500の11セクターは金融、公益、コミュニケーション、一般消費財、素材など8セクターが上昇し、生活必需品、不動産など3セクターが下落。週間ではヘルスケア、公益、エネルギー、金融など5セクターが上昇した一方、ITが4.05％安、一般消費財が3.45％安となり、資本財、不動産、素材、コミュニケーションも1-2％下落した。

　寄り前に発表された米12月雇用統計経済指標は非農業部門雇用者数（NFP）が21.6万人増となり、市場予想の17万人増や前月改定値の17.3万人増を上回った。失業率は前月から横ばいの3.7％と低い水準にとどまり市場予想の3.8％を下回った。平均賃金が前月比0.4％、前年比+4.1％となりそれぞれ予想の+0.3％、+3.9％を上回った。一方、寄り後に発表された12月ISM非製造業PMIは50.6となり好不況の分かれ目の50を上回ったものの、前月の52.7や予想の52.6を下回る弱い結果となった。米10年債利回りは前日の3.991％から一時4.103％まで上昇したが、4.05％と上昇幅を縮小して終了した。

　5日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み安。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比2.21％安の73.01米ドルと続落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は0.14％安の118.15米ドルと反落した。主な中国関連ネット・IT株の5日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：73.01米ドル（-2.21％）
　■百度（BIDU）：118.15米ドル（-0.14％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：38.25米ドル（-0.52％）
　■JDドットコム（JD）：26.68米ドル（-1.77％）
　■ウェイボー（WB）：10.11米ドル（-2.98％）
　■ネットイース（NTES）：91.19米ドル（-4.88％）
　■モモ（MOMO）：6.60米ドル（-1.20％）
　■レンレン（RENN）：0.94米ドル（-1.58％）
　■滴滴全球（DIDI）：3.95米ドル（-1.25％）
　■捜狐（SOHU）：9.83米ドル（-0.71％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.21米ドル（+3.54％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：8.87米ドル（-1.77％）

　NYMEX原油 中心限月
　　終値：73.81
　　前日比：1.62
　　騰落率：2.24％

　COMEX金 中心限月
　　終値：2049.80
　　前日比：-0.20
　　騰落率：-0.01％

　LME銅 3カ月物
　　終値：8463.00
　　前日比：-3.35
　　騰落率：-0.04％

　LMEアルミ 3カ月物
　　終値：2268.75
　　前日比：-12.25
　　騰落率：-0.54％