週明け18日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸スタート。心理的節目の3700ポイントに乗せて寄り付いた後、プラス圏でもみ合う展開。中国当局の景気対策への期待が引き続き買いを支えている。習国家主席は中国共産党の理論誌『求是』への寄稿で民営経済振興策の着実な実行を指示したほか、中国人民銀行は2025年4−6月期の金融政策執行報告で、今後はマクロ調整の柔軟性と予見性を強め、雇用、企業、市場、期待の安定に注力するとした。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前営業日比0.23％高の3705.19ポイントで推移している。セクター別では、文化・メディア、造船、バッテリー素材、ガスなどが高い。半面、貴金属と保険が全面安。投資・金融関連、証券も売られている。

　週明け18日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前週末の米ハイテク株安を受けた売りが出たものの、米連邦準備理事会（FRB）が9月の米連邦公開市場委員会（FOMC）で利下げに踏み切るとの期待が支えとなっている。決算発表や業績見通しなどの個別材料が出た銘柄の売買が目立つ。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前営業日比0.15％高の25307.03ポイントで推移している。個別では、ネット株のJDドットコム（09618）、ネットイース（09999）、百度（09888）が高い。生保大手の中国人寿保険（02628）も買われている。半面、スマートフォン・車載部品を手掛ける舜宇光学科技（02382）、BYDエレクトロニック（00285）が下落。15日大引け後に中間決算を公表した中国宏橋（01378）や業績見通しを明らかにした龍湖集団（00960）が売られている。

上海総合指数
　始値：3712.50ポイント
　前日比：15.73ポイント
　騰落率：0.43％

上海B株指数
　始値：267.15ポイント
　前日比：-0.13ポイント
　騰落率：-0.05％

深セン成分指数
　始値：11690.94ポイント
　前日比：56.27ポイント
　騰落率：0.48％

深センB株指数
　始値：1323.89ポイント
　前日比：2.64ポイント
　騰落率：0.2％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4218.25ポイント
　前日比：15.90ポイント
　騰落率：0.38％