1日の中国本土株式市場で上海総合指数は小安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上する展開。米雇用統計の発表を控えて様子見ムードは強いものの、中国政府による景気対策への期待などから買いが入っているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.22％高の3581.23ポイントで推移している。セクター別では、自動車が全面高となっているほか、物流や太陽光発電設備も買われている。半面、造船や通信設備、航空・宇宙などが売られている。

　1日の香港市場でハンセン指数は安く寄り付いた直後、上げに転じた。前日の米株式相場が下落したことで運用リスクを取りにくくなった半面、前日終値は2週間ぶりの安値圏とあって自律的反発を見込む買いが入ったもよう。7月の米雇用統計の発表を香港時間きょう夜に控え、内容を見極めたいとの雰囲気も強い。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.25％高の24836.43ポイントで推移している。個別では、宅配大手の中通快逓（02057）が大幅高。ネット株のアリババ集団（09988）と百度（09888）、通信キャリアのチャイナ・ユニコム（00762）、製薬の石薬集団（01093）も買われている。一方、前日大引け後に2025年6月中間決算の見通しを発表したシノペック（00386）が安い。製薬の翰森製薬（03692）、新エネルギー車メーカーの理想汽車（02015）、自動車販売の中升集団（00881）も下落。

上海総合指数
　始値：3568.26ポイント
　前日比：-4.95ポイント
　騰落率：-0.14％

上海B株指数
　始値：265.02ポイント
　前日比：0.21ポイント
　騰落率：0.08％

深セン成分指数
　始値：11001.25ポイント
　前日比：-8.52ポイント
　騰落率：-0.08％

深センB株指数
　始値：1281.10ポイント
　前日比：1.16ポイント
　騰落率：0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4069.93ポイント
　前日比：-5.66ポイント
　騰落率：-0.14％