22日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。チベット高原からインドに流れ込むヤルンツァンポ川（雅魯藏布江）に約1兆2000億元を投じて世界最大級の水力発電所を建設する工事が始まったことで、前日に続き建設関連銘柄が買いを集め、相場を支えている。もっとも、前日終値は2022年1月18日以来およそ3年半ぶり高値だっただけに、利益をいったん確定する動きが上値を重くしているもよう。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.13％高の3564.30ポイントで推移している。セクター別では、セメントや建設機械、美容・ケア、貴金属が買われる半面、包装材、自動車サービス、コングロマリット、銀行が売られている。

　22日の香港市場でハンセン指数は続伸スタート。心理的節目の25000ポイントに乗せて寄り付いた後にもみ合う展開。米ドル高・香港ドル安が一服し、香港からの資金流出懸念が和らいだことや、米長期金利の低下、中国政府による過当競争の抑制に向けた措置などが好感されている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.36％高の25084.48ポイントで推移。個別では、香港不動産関連の九龍倉置業地産（01997）、短編動画プラットフォームの快手科技（01024）、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）、生保大手の中国人寿保険（02628）などが高い。半面、教育関連の新東方教育科技（09901）、新興新エネルギー自動車メーカーの理想汽車（02015）、香港銀行株の中銀香港（02388）などが売られている。

上海総合指数
　始値：3561.63ポイント
　前日比：1.84ポイント
　騰落率：0.05％

上海B株指数
　始値：262.13ポイント
　前日比：0.08ポイント
　騰落率：0.03％

深セン成分指数
　始値：11004.01ポイント
　前日比：-3.48ポイント
　騰落率：-0.03％

深センB株指数
　始値：1262.05ポイント
　前日比：0.13ポイント
　騰落率：0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4087.34ポイント
　前日比：1.73ポイント
　騰落率：0.04％