ハンセン総合指数のサブインデックスである12の業種別指数のうち、11日は上昇が10業種、下落が2業種、変わらずがゼロ業種だった。（　）内は前日比騰落率。

　1　医療・ヘルスケア：11,448.41（+1.27％)
　2　素材：9,244.72（+1.07％)
　3　必需消費財：15,112.09（+0.71％)
　4　一般消費財：2,753.44（+0.6％)
　5　通信：1,799.87（+0.57％)
　6　金融：4,612.05（+0.45％)
　7　情報技術：16,129.98（+0.42％)
　8　エネルギー：11,127.16（+0.4％)
　9　コングロマリット：1,625.47（+0.21％)
　10　公共事業：5,494.67（+0.17％)
　11　工業：1,120.25（-0.18％)
　12　不動産・建設：1,657.81（-0.41％)

ハンセン指数
　引値：24139.57ポイント
　前日比：111.20ポイント
　騰落率：0.46％

中国企業指数
　引値：8687.56ポイント
　前日比：19.30ポイント
　騰落率：0.22％

レッドチップ指数
　引値：4176.59ポイント
　前日比：6.95ポイント
　騰落率：0.17％

　11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続伸。終値は前日比0.01％高の3510.18ポイントだった。深セン成分指数は0.61％高の10696.10ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7121億3300万元だった。

　上海総合指数は小動きで始まったものの、ほどなくして上向きに転じ、前引けにかけて上げ幅を拡大した。米中協議の進展に対する期待が引き続き地合いを支えたほか、中国のSNSで来週当局の「ハイレベル会議」が開かれるとの観測情報が広がり、政策期待の買いが入った。もっとも、「ハイレベル会議」は未確認情報で、後場に入ると、週末を前に利益確定売りが次第に加速。結局、かろうじて前日終値を上回ってこの日の取引を終えた。

　セクター別では、造船、証券が全面高。レアメタル、金融・投資関連、ソフトウエア開発、貿易なども高い。半面、ガラス繊維、建設コンサルティング、銀行、電源設備などが下げた。

　A株市場では、企業向けクラウド大手の用友網絡科技（600588）、造船大手の中国船舶重工（601989）が大幅高。保険株の新華人寿保険（601336）、中国太平洋保険（601601）、酒造の瀘州老窖（000568）、宜賓五糧液（000858）、アニメーション制作会社の奥飛娯楽（002292）なども買いを集めた。鉄鋼大手のアンガン・スチール（000898）が続伸した。半面、上海浦東発展銀行（600000）、中国民生銀行（600016）、中国銀行（601988）、中国建設銀行（601939）など銀行株が大きく売られ、指数を押し下げたほか、ゲーム関連の完美世界（002624）、宅配大手の順豊控股（002352）、新疆金風科技（002202）なども軟調だった。

　上海B株指数は0.31％高の262.72ポイント、深センB株指数は0.31％高の1251.75ポイントだった。