週明け16日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。イスラエルとイランの攻撃の応酬が収拾する見通しがなく、緊迫した情勢が続くなかでリスク回避の売りが優勢となっている。中国国家統計局が午前に発表する5月の小売売上高などの主要経済指標を見極めたい投資家は、積極的な売買を手控えているもよう。

　指数は日本時間午前10時30分現在、前営業日比0.42％安の23791.79ポイントで推移している。個別では、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）と無錫薬明康徳新薬開発（02359）、製薬の中国生物製薬（01177）が安い。大型ネット株の美団（03690）とアリババ集団（09988）も売られている。半面、石油株のペトロチャイナ（00857）、CNOOC（00883）、シノペック（00386）が上昇。

ハンセン指数
　始値：23791.79ポイント
　前日比：-100.77ポイント
　騰落率：-0.42％

中国企業指数
　始値：8622.78ポイント
　前日比：-32.55ポイント
　騰落率：-0.38％

レッドチップ指数
　始値：4115.43ポイント
　前日比：-3.35ポイント
　騰落率：-0.08％

■カフェ・ド・コラル（00341）：2025年3月本決算をきょう発表する。同社が4月30日発表した同年度の業績見通しは最大30％の減益だった。

■薬明生物技術（02269）：筆頭株主である李革会長などが支配するWuxi Biologics Holdingsが、保有株式8294万株（発行済み株数の2.04％）の売り出しについて、引受幹事と契約した。売り出し価格は1株につき26.6HKドルで、13日終値の28HKドルを5％下回る水準。

■衆安在線財産保険（06060）：2025年1−5月の保険料収入（中国会計基準）は139億1800万元だった。前年同期比で12.3％増加した。5月単月では前年同月比10.6％増の29億8300万元となる。