30日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。トランプ関税を巡る司法判断の先行きが不透明ななか、幅広いセクターで売りが先行。週末にかけて米国と中国の重要経済指標が発表されることもあって、運用リスクをとりにくくなったもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比1.21％安の23287.38ポイントで推移している。個別では、ゲーム大手のネットイース（09999）が大幅安。テック株の舜宇光学科技（02382）と百度（09888）、BYDエレクトロニック（00285）、食品・飲料株の康師傅控股（00322）も売られている。半面、前日に2025年1−3月期決算を発表した石薬集団（01093）、理想汽車（02015）が大きく買われている。

　30日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。米国の関税を巡る不透明感が嫌気されている。また、31日には中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が発表されるほか、6月2日は端午節で休場となることもあって、持ち高調整の売りも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.17％安の3357.60ポイントで推移している。セクター別では、電源設備や化学繊維、半導体などが売られる半面、ゲームや製薬、漢方薬などが買われている。

上海総合指数
　始値：3358.81ポイント
　前日比：-4.64ポイント
　騰落率：-0.14％

上海B株指数
　始値：261.35ポイント
　前日比：0.78ポイント
　騰落率：0.3％

深セン成分指数
　始値：10091.19ポイント
　前日比：-36.01ポイント
　騰落率：-0.36％

深センB株指数
　始値：1204.71ポイント
　前日比：-1.09ポイント
　騰落率：-0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3850.49ポイント
　前日比：-8.21ポイント
　騰落率：-0.21％