23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.94％安の3348.37ポイントだった。深セン成分指数は0.85％安の10132.41ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1555億8900万元だった。

　上海総合指数は前日終値付近でもみ合った後、終盤に下げ幅を広げ、この日の安値圏で取引を終えた。中国政府による追加の景気対策への期待は強いものの、米国の関税政策を巡る不透明感は強く、週末を前に持ち高を調整する動きも広がり、相場の重しとなった。セクター別では、海運・港湾が全面安となったほか、貿易やゲーム、インターネットサービスも売られた。半面、貴金属や製薬、医療サービスなどが買われた。

　A株市場では、奥飛娯楽（002292）や巨人網絡集団（002558）が大きく下げたほか、海能達通信（002583）や欧菲光集団（002456）、王府井集団（600859）も売られた。半面、浙江三花智能控制（002050）や華東医薬（000963）、BYD（002594）が買われた。

　上海B株指数は0.44％高の262.00ポイント、深センB株指数は0.22％安の1196.52ポイント。

上海総合指数
　引値：3348.37ポイント
　前日比：-31.82ポイント
　騰落率：-0.94％

上海B株指数
　引値：262.00ポイント
　前日比：1.16ポイント
　騰落率：0.44％

深セン成分指数
　引値：10132.41ポイント
　前日比：-87.21ポイント
　騰落率：-0.85％

深センB株指数
　引値：1196.52ポイント
　前日比：-2.58ポイント
　騰落率：-0.22％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3882.27ポイント
　前日比：-31.60ポイント
　騰落率：-0.81％

　23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.58％高の23679.99ポイントだった。中国企業指数は0.75％高の8622.20ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1093億9000万HKドル。

　ハンセン指数は小高く寄り付いた。朝方に一時下げに転じたものの、切り返して次第に上げ幅を広げた。前日のNY市場で米長期金利の上昇が一服し、ハイテク株が買われたことで地合いが改善。人民元高を背景にきょうの中国本土の株式相場が上昇し、香港市場にも買いの勢いが波及したもよう。上海外国為替市場のオンショア人民元（CNY）は20日に1米ドル＝7.22元を割り込んでいたが、きょうは7.20元付近で推移している。

　個別では、自動車メーカーのBYD（01211）、理想汽車（02015）、吉利汽車（00175）、自動車販売の中升集団（00881）が大幅に反発。医薬品関連の石薬集団（01093）と無錫薬明康徳新薬開発（02359）、生保大手の中国人寿保険（02628）も高い。一方、宝飾販売の周大福珠宝（01929）、鉄道事業の香港鉄路（00066）が売られた。保険株のAIAグループ（01299）は続落した。