30日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。前日の米株高の流れを引き継ぎ続伸して寄り付いたものの、中国景気の悪化懸念が相場に重荷となっている。中国国家統計局が寄り付き後に発表した2025年4月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.0となり、市場コンセンサス予想の49.8を下回った。前月比で1.5ポイント低下し、3カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を下回った。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前日比0.01％安の22005.13ポイントで推移している。個別では、保険株のAIAグループ（01299）と中国人寿保険（02628）が買われる半面、銀行株の招商銀行（03968）、中国工商銀行（01398）、中国建設銀行（00939）、中国銀行（03988）が売られている。

　30日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落スタート。小安く寄り付いた後、狭いレンジでもみ合う展開。トランプ米政権と中国の関税交渉が不透明ななか、翌日からメーデーの大型連休が始まるとあって、見送り気分が漂う。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.08％安の3283.95ポイントで推移している。セクター別では、銀行、電力、鉄鋼、観光・ホテルなどが安い。半面、医療機器、家電、繊維・アパレルなどが買われている。

上海総合指数
　始値：3284.08ポイント
　前日比：-2.57ポイント
　騰落率：-0.08％

上海B株指数
　始値：251.99ポイント
　前日比：-0.25ポイント
　騰落率：-0.1％

深セン成分指数
　始値：9863.50ポイント
　前日比：13.70ポイント
　騰落率：0.14％

深センB株指数
　始値：1167.92ポイント
　前日比：1.56ポイント
　騰落率：0.13％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3775.83ポイント
　前日比：0.75ポイント
　騰落率：0.02％