週明け28日の香港市場でハンセン指数は高く寄り付いたものの、下げに転じた。前週末のNY株式相場の続伸が好感された半面、関税を巡る中国と米国の対立の先行き不透明感が重荷となっている。四半期決算を受けた売買が目立つ。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前営業日比0.55％安の21859.94ポイントで推移している。個別では、前週末に2025年1−3月期決算を発表したBYD（01211）、中国神華能源（01088）が売られ、相場の重荷となっている。BYD子会社のBYDエレクトロニック（00285）は大幅に反落。製薬の中国生物製薬（01177）、翰森製薬（03692）も安い。半面、中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）、カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）、医薬品卸売りの国薬控股（01099）が買われている。

　週明け28日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。前週末のNY市場は主要3指数がそろって4日続伸したものの、米国の関税政策を巡る不透明感は強い上、5月1日からメーデーの大型連休が始まるとあって、持ち高調整の動きも相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前営業日比0.42％安の3281.07ポイントで推移している。セクター別では、不動産開発や不動産サービス、食品・飲料などが売られる半面、鉄鋼やゲーム、銀行などが買われている。

上海総合指数
　始値：3292.06ポイント
　前日比：-3.00ポイント
　騰落率：-0.09％

上海B株指数
　始値：255.27ポイント
　前日比：-0.89ポイント
　騰落率：-0.35％

深セン成分指数
　始値：9925.71ポイント
　前日比：8.65ポイント
　騰落率：0.09％

深センB株指数
　始値：1176.89ポイント
　前日比：0.64ポイント
　騰落率：0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3786.39ポイント
　前日比：-0.60ポイント
　騰落率：-0.02％