23日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。始値で心理的節目の22000ポイントを上抜け、ほぼ全面高となっている。べッセント米財務長官が22日、投資家との会合で米中貿易戦争の緩和の可能性に言及し、同日の米株式相場が大幅反発した流れを引き継いだ。

　指数は日本時間午前10時30分現在、前日比2.25％高の22047.32ポイントで推移。個別では、株式配当と無償増資の実施計画を発表したBYD（01211）が大きく買われている。中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）、スマートフォン大手の小米集団（01810）、光学部品の舜宇光学科技（02382）、パソコン大手のレノボグループ（00992）も高い。一方、金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）が逆行安。

ハンセン指数
　始値：22080.19ポイント
　前日比：517.87ポイント
　騰落率：2.40％

中国企業指数
　始値：8152.86ポイント
　前日比：202.07ポイント
　騰落率：2.54％

レッドチップ指数
　始値：3829.53ポイント
　前日比：35.44ポイント
　騰落率：0.93％

■BYD（01211/002594）：22日、10株につき39.74元の現金配当に加え、新たに10株につき8株の株式配当、10株につき12株の無償増資を実施する計画を発表した。

■チャイナ・モバイル（00941/600941）：2025年3月末時点の携帯電話サービスの加入総数は10億337万9000件と24年12月末に比べ93万6000件の純減だった。うち5Gネットワーク利用者は5億7766万7000件で、 2526万7000件増えた。

■中興通訊（00763）：2025年1−3月期決算は、純利益が前年同期比10.5％減の24億5300万元となり、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の24億8700万元を下回った。売上高は7.8％増の329億6800万元。