9日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸スタート。心理的節目の3200ポイントに乗せて寄り付いた。トランプ米政権が対中関税を125％に引き上げたものの、一部の国・地域に対しては「相互関税」の上乗せ分を90日間一時停止すると発表した。「トランプ関税」で世界経済が大きく減速することへの懸念がやや和らいだもよう。中国当局による相場救済への期待も支えとなっている。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前日比1.05％高の3220.19ポイントで推移。セクター別では、セクター別では、コンシューマーエレクトロニクス、電子部品、電機、自動車部品などが高い。半面、農業・漁業の一角が軟調。

　10日の香港市場でハンセン指数は大幅に続伸して始まった。最近の急落を受けて値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がっているほか、中国政府の内需拡大策や金融緩和への期待も強く、指数を押し上げているもよう。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比3.06％高の20885.25ポイントで推移している。個別では、HSBC（00005）やテンセント（00700）、アリババ集団（09988）が買われて指数を押し上げているほか、BYDエレクトロニック（00285）や申洲国際集団（02313）も大幅高。半面、華潤置地（01109）や龍湖集団（00960）、新東方教育科技（09901）などが売られている。

上海総合指数
　始値：3227.84ポイント
　前日比：41.03ポイント
　騰落率：1.29％

上海B株指数
　始値：253.82ポイント
　前日比：2.92ポイント
　騰落率：1.16％

深セン成分指数
　始値：9757.98ポイント
　前日比：218.09ポイント
　騰落率：2.29％

深センB株指数
　始値：1155.93ポイント
　前日比：4.93ポイント
　騰落率：0.43％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3749.13ポイント
　前日比：62.34ポイント
　騰落率：1.69％