9日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落スタート。安く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の3100ポイントを割り込んだ。関税を巡る米中応酬の激化を嫌気する売りが先行している。レビット米大統領報道官が8日の記者会見で「中国に対して計104％の関税が発効する」と話した。中国が8日までに米国への報復関税を撤回しなかったため、20％の追加関税と34％の「相互関税」に加え、対中関税をさらに50％上乗せするとした。一方、中国側は徹底抗戦する構えを示している。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比2.06％安の3080.62ポイントで推移。セクター別では、電子、光学光電子、医療サービス、電源設備が全面安。半面、農業・漁業、軍需関連の一角が買われている。

　9日の香港市場でハンセン指数は大幅に反落して始まった。始値で心理的節目の20000ポイントを割り込み、全面安となった。トランプ米政権が中国に対して課す計104％の関税が9日にも発効することを受け、米中の関税応酬が激化するとの見方から売りが膨らんでいる。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比4.22％安の19278.24ポイントで推移。個別では、テック株の舜宇光学科技（02382）とレノボグループ（00992）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）と無錫薬明康徳新薬開発（02359）、新興電気自動車メーカーの理想汽車（02015）が安い。

上海総合指数
　始値：3110.01ポイント
　前日比：-35.54ポイント
　騰落率：-1.13％

上海B株指数
　始値：247.40ポイント
　前日比：-2.28ポイント
　騰落率：-0.91％

深セン成分指数
　始値：9271.24ポイント
　前日比：-153.44ポイント
　騰落率：-1.63％

深センB株指数
　始値：1136.86ポイント
　前日比：-6.81ポイント
　騰落率：-0.6％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3606.10ポイント
　前日比：-44.66ポイント
　騰落率：-1.22％