マーケット > 速報 |
指数: 15分ディレイ
|
|
|
|
||
|
|
||
4日のNY株式相場は大幅続落。トランプ関税に対して中国が報復関税を発表したことで、グローバルな貿易戦争への警戒感が強まった。中国は米国製品に対して34%の輸入関税を課すと発表し、報復に出る前に交渉に臨むとの期待が裏切られた。株式市場が下落を続ける中、トランプ米大統領が自身のメディア「トゥルース・ソーシャル」に「政策は決して変わらない」と投稿したことも失望を誘った。
前日に1679米ドル下落したダウ平均はこの日も2231.07米ドル安(-5.50%)となり、2日間で3910米ドル下落。S&P500も5.97%安となり、2日間で10.53%下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は5.82%下落し、2日間で11.44%下落した。ダウ平均は昨年5月30日以来の水準に下落し、S&P500も昨年5月2日以来の安値となった。S&P500は2月に付けた史上最高値から17.42%安となり、ナスダック総合は12月の最高値から22.73%安と「弱気相場」入りとなった。 業種別ではS&P500の全11セクターが下落。エネルギーが8.70%安、金融が7.39%安となり、IT、資本財、素材も6%超下落した。S&P500採用の503銘柄は489銘柄が下落し、上昇は14銘柄にとどまった。リスク回避の動きが強まり、安全資産とされる米国債は上昇。米10年債利回りは前日の4.055%から3.998%に低下した。センチメントは大幅悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の30.02ポイントから45.31ポイントに上昇した。 週間ではダウ平均が7.86%安となったほか、S&P500が9.08%安とコロナパンデミックの2020年以来の急落となり、ナスダック総合も10.02%安と急落。3指数がそろって大幅に2週続落した。 寄り前に発表された米3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が22万8000人増と予想の13万5000人増を上回る強い結果となったが、失業率が前月の4.2%と前月や予想の4.1%から悪化した。平均賃金は前月比+0.3%と予想と一致したが、前年比では+3.8%と予想の+3.9%を下回った。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は講演で、高インフレと経済成長鈍化のリスクへの認識を示したが、「時間はある」とし、従来通り利下げを急がない姿勢を示した。 |
|
||
4日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み安。中国のネット通販最大手アリババ集団(BABA)が前日比9.89%安の116.54米ドルと3日続落。中国の検索エンジン最大手、百度(BIDU)も8.21%安の82.43米ドルと続落した。主な中国関連ネット・IT株の4日終値は次の通り。
■アリババ集団(BABA):116.54米ドル(-9.89%) ■百度(BIDU):82.43米ドル(-8.21%) ■トリップ・ドットコム(TCOM):55.89米ドル(-8.68%) ■JDドットコム(JD):36.81米ドル(-7.74%) ■ウェイボー(WB):8.60米ドル(-6.22%) ■ネットイース(NTES):98.86米ドル(-5.79%) ■ハロー・グループ(MOMO):5.84米ドル(-4.42%) ■滴滴全球(DIDI):4.30米ドル(-9.09%) ■捜狐(SOHU):11.49米ドル(-9.03%) ■チーター・モバイル(CMCM):3.78米ドル(-8.47%) ■テンセント・ミュージック(TME):12.96米ドル(-9.50%) ■PDDホールディングス(PDD):104.21米ドル(-8.32%) |
主要情報ヘッドライン |
ニュース |
レポート |