28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.67％安の3351.31ポイントだった。深セン成分指数は0.57％安の10607.33ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1189億7500万元だった。

　上海総合指数は小安く始まった後、徐々に下げ幅を拡大。終盤に下げ幅をやや縮小したが、終値は5日以来、約3週間ぶり安値だった。前日の米株安が嫌気されたほか、トランプ米政権の関税政策を巡る不透明感は依然として強く、週末を前に利益確定の売りが広がった。また、週明けには製造業購買担当者景気指数（PMI）の発表も控えており、様子見ムードも強まった。セクター別では、化学肥料や化学繊維、採掘などが全面安となった。半面、貴金属や文化・メディア、証券などが買われた。

　A株市場では、中国国際航空（601111）や中青旅控股（600138）が売られたほか、鄭州千味央厨食品（001215）や北方華創科技集団（002371）も安かった。半面、奥飛娯楽（002292）や完美世界（002624）が買われたほか、紫金鉱業集団（601899）も高かった。

　上海B株指数は0.77％高の273.12ポイント、深センB株指数は0.30％安の1227.73ポイント。

上海総合指数
　引値：3351.31ポイント
　前日比：-22.44ポイント
　騰落率：-0.67％

上海B株指数
　引値：273.12ポイント
　前日比：2.10ポイント
　騰落率：0.77％

深セン成分指数
　引値：10607.33ポイント
　前日比：-60.77ポイント
　騰落率：-0.57％

深センB株指数
　引値：1227.73ポイント
　前日比：-3.64ポイント
　騰落率：-0.3％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3915.17ポイント
　前日比：-17.24ポイント
　騰落率：-0.44％

　28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.89％安の23368.16ポイントだった。中国企業指数は1.10％安の8581.82ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1317億2000万HKドル。

　ハンセン指数は続伸して始まったがマイナス圏に沈み、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大。前場の安値圏で引けた。関税政策を巡る米国と中国の対立の先行きが不透明ななか、投資家がリスク回避の姿勢を強めたもよう。前日の欧米市場やきょうのアジア主要市場で株式相場が下落していることも地合いを悪化させた。

　個別では、前日大引け後に2024年12月本決算を発表した海爾智家（06690）が7％超下げた。パソコン大手のレノボグループ（00992）、自動車販売の中升集団（00881）も大幅安。ガラス大手の信義ガラス（00868）、火鍋チェーンの海底撈国際（06862）は反落した。一方、医薬品株の翰森製薬（03692）、石薬集団（01093）、中国生物製薬（01177）が買われた。朝方に決算を発表した李寧（02331）も高い。宝飾品販売の周大福珠宝（01929）、即席麺大手の康師傅控股（00322）は続伸した。