26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続落。終値は前日比0.04％安の3368.70ポイントだった。深セン成分指数は0.05％安の10643.82ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1543億600万元だった。

　上海総合指数は方向感に乏しく、総じて前日終値を挟んだ一進一退の展開。米国の対中関税や、米中貿易摩擦の先行きへの根強い警戒感が引き続き重しとなったが、値ごろ感を意識した買いが下値を支えた。決算発表シーズンに入っており、業績などを手掛かりとした売買も活発だった。

　セクター別では、保険が全面安。造船、銀行、採掘、電力なども安い。半面、自動車サービスが全面高となったほか、化学繊維、電機、太陽光発電設備などが買われた。

　A株市場では、2024年12月本決算が1％の小幅増益と発表した招商銀行（600036）が5％超の下げ。アルミ大手の中国アルミ（601600）、建材メーカーの北新集団建材（000786）、バスメーカーの鄭州宇通客車（600066）、建設機械の中聯重科（000157）、徐工集団工程機械（000425）なども売られた。半面、太陽光発電関連のTCL中環新能源科技（002129）、晶澳太陽能科技（002459）、製薬の江蘇恒瑞医薬（600276）、豚肉大手の牧原食品（002714）、自動車メーカーの広州汽車集団（601238）、BYD（002594）などが買いを集めた。

　上海B株指数は1.1％高の274.82ポイント、深センB株指数は0.44％高の1232.56ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3368.70ポイント
　前日比：-1.28ポイント
　騰落率：-0.04％

上海B株指数
　引値：274.82ポイント
　前日比：2.99ポイント
　騰落率：1.1％

深セン成分指数
　引値：10643.82ポイント
　前日比：-5.26ポイント
　騰落率：-0.05％

深センB株指数
　引値：1232.56ポイント
　前日比：5.42ポイント
　騰落率：0.44％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3919.36ポイント
　前日比：-12.94ポイント
　騰落率：-0.33％

　26日前場の香港市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.25％高の23402.05ポイントだった。中国企業指数は0.11％高の8625.86ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で1137億9000万HKドル。

　ハンセン指数は序盤に上げ幅を広げ、一時は上昇率が1％を超えた。前週末は終値ベースで4日以来3週間ぶりの安値を付けただけに、値ごろ感が強まった銘柄を中心に買いが先行した。ただ、米政権の関税引き上げを巡る不透明感は根強く、上値は重かった。決算発表を受けた売買が活発で、好業績銘柄が大きく買われる一方で内容がさえない銘柄は売られた。

　前日大引け後に2024年12月本決算を発表した銘柄のなかで農夫山泉（09633）、招商銀行（03968）、薬明生物技術（02269）が下落した半面、申洲国際集団（02313）が12％超上昇し、華潤万象生活（01209）、海底撈国際（06862）、万洲国際（00288）も大幅高となった。このほかハンセン指数構成銘柄では新興電気自動車メーカーの理想汽車（02015）、半導体ファウンドリーのSMIC（00981）は反発した。