18日のNY株式相場は反落。前日までに2日続伸したことや、翌日に米連邦公開市場委員会（FOMC）結果公表を控えて様子見が強まる中、ハイテク株を中心に再び売りが強まった。ダウ平均は軟調にスタートすると、一時426米ドル安まで下げ幅を広げ、260.32米ドル安（-0.62％）で終了。S&P500とナスダック総合も終日マイナス圏で推移し、それぞれ1.07％安、1.71％安で終了。主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。

　S&P500の11セクターはエネルギー（+0.22％）、ヘルスケア（+0.12％）を除く9セクターが下落。コミュニケーションが2.14％安となったほか、一般消費財、IT、生活必需品も1％超下落した。

　ハイテク株は、アナリストが目標株価を引き下げたテスラが5.34％安となり、年次開発者会議「GTC」で次世代AIチップを発表したエヌビディアも3.43％下落した。マグニフィセント・セブンの中で唯一プラス圏を維持してきたメタ・プラットフォームズも3.73％下落し、年初来で0.54％安となった。

　トランプ米大統領の二転三転する関税政策や米景気減速懸念を背景に、下落が続いた米国株は、先週金曜日と月曜日に2日連続で反発したが、この日は再び売りが強まった。翌日に結果が公表される米連邦公開市場委員会（FOMC）では政策金利の据え置きが確実視されているが、年内2回（0.50％）から3回（0.75％）の利下げ期待が高まっており、FOMC後のパウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の記者会見が注目される。これまで利下げを急ぐ必要がないと繰り返してきたパウエルFRB議長の発言に要注目となる。

◇3月19日（水）
【期末決算】中国聯合網絡通信（600050）
【期末決算】大位数拠科技（600589）
【期末決算】福耀ガラス（600660）
【期末決算】中国高科集団（600730）
【期末決算】シノペック石油工程技術服務（600871）

　18日の米株式市場で、中国ネット・IT株はまちまち。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比3.27％安の142.74米ドルと反落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は0.23％高の102.51米ドルと続伸した。主な中国関連ネット・IT株の18日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：142.74米ドル（-3.27％）
　■百度（BIDU）：102.51米ドル（+0.23％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：66.09米ドル（-0.87％）
　■JDドットコム（JD）：44.92米ドル（-0.64％）
　■ウェイボー（WB）：10.85米ドル（-0.46％）
　■ネットイース（NTES）：100.47米ドル（-1.49％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：7.06米ドル（-1.12％）
　■滴滴全球（DIDI）：5.09米ドル（-5.55％）
　■捜狐（SOHU）：14.43米ドル（+1.48％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：4.99米ドル（+0.60％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：15.09米ドル（+15.54％）
　■PDDホールディングス（PDD）：126.79米ドル（-1.64％）