6日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。ハイテク株が買われ、相場を押し上げている。中国の習近平国家主席が5日、全国人民代表大会（全人代）の江蘇省代表団の分科会に出席し、技術イノベーションと産業イノベーションの融合を先導するよう求めたと伝わった。人民元の対米ドル相場の上昇も買い安心感につながったもよう。中国人民銀行（中央銀行）が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル＝7.1692元で、2月6日以来1カ月ぶりの元高／ドル安水準。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.36％高の3354.15ポイントで推移している。セクター別では、ソフトウエア開発、インターネットサービス、半導体、電源設備、ゲームが高い。半面、建設機械や鉄鋼、銀行が下げている。

　6日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。ホワイトハウスが、4日に発動したメキシコとカナダに対する25％の関税について、自動車への適用を1カ月猶予すると発表したことを受け、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。また、中国では全国人民代表大会（全人代）が11日までの日程で開かれており、政策期待も相場の支えとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比2.11％高の24092.10ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）やテンセント（00700）が買われて指数を押し上げているほか、快手科技（01024）や阿里健康（00241）の上昇も目立つ。半面、CNOOC（00883）や創科実業（00669）が売られている。

上海総合指数
　始値：3353.57ポイント
　前日比：11.61ポイント
　騰落率：0.35％

上海B株指数
　始値：263.75ポイント
　前日比：-0.19ポイント
　騰落率：-0.07％

深セン成分指数
　始値：10774.08ポイント
　前日比：64.62ポイント
　騰落率：0.6％

深センB株指数
　始値：1218.22ポイント
　前日比：-0.32ポイント
　騰落率：-0.03％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3923.38ポイント
　前日比：20.81ポイント
　騰落率：0.53％