週明け3日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。指数は前週末に2％近く下落し、終値で2月11日以来、2週間超ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がっているもよう。また、週末に発表された2025年2月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が50.2となり、市場コンセンサス予想の49.9を上回ったことも好感されている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前営業日比0.19％高の3327.22ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー素材が全面高となっているほか、化学肥料や酒造も買われている。半面、半導体やゲーム、コンシューマーエレクトロニクスなどが売られている。

　週明け3日の香港市場でハンセン指数は反発して始まり、始値で心理的節目の23000ポイントを回復した。前週末に米長期金利が低下し、米株式相場が上昇したことで、投資家が運用リスクを取りやすくなった。米連邦準備理事会（FRB）がインフレ指標として注視する米1月個人消費支出(PCE)価格指数が2月28日に発表され、予想通りの結果となり、米利下げ期待が高まったもよう。 　

　指数は日本時間午前10時35分現在、前営業日比0.63％高の23086.07ポイントで推移している。個別では、大型株のHSBC（00005）とアリババ集団（09988）が買われて相場の上昇を主導。カジノ株の銀河娯楽（00027）、自動車メーカーの吉利汽車（00175）、通信株のチャイナ・ユニコム（00762）も高い。半面、前日に2024年12月本決算を発表した信義光能（00968）が売られている。

上海総合指数
　始値：3328.40ポイント
　前日比：7.50ポイント
　騰落率：0.23％

上海B株指数
　始値：260.57ポイント
　前日比：-0.01ポイント
　騰落率：0％

深セン成分指数
　始値：10642.18ポイント
　前日比：30.94ポイント
　騰落率：0.29％

深センB株指数
　始値：1201.68ポイント
　前日比：2.23ポイント
　騰落率：0.19％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3899.70ポイント
　前日比：9.65ポイント
　騰落率：0.25％