28日の香港市場でハンセン指数は、前日の米株安の流れを引き継ぎ続落して始まった。中国と米国の通商摩擦が激化するとの見方から運用リスクを回避する売りが先行している。トランプ米大統領は27日、中国からの輸入品に3月4日から10％の追加関税を課すと自身のSNSに投稿した。中国に対してすでに2月4日から10％の追加関税を発動しており、上乗せ分はあわせて20％となる。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.93％安の23497.21ポイントで推移。個別では、ネット株の美団（03690）とアリババ集団（09988）、百度（09888）が下落し、相場の重荷となっている。自動車株エーカーの理想汽車（02015）と吉利汽車（00175）、不動産開発の龍湖集団（00960）が安い。半面、スポーツ用品の安踏体育用品（02020）、カジノ運営の銀河娯楽（00027）が上昇している。

　28日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。トランプ米大統領が27日、中国からの輸入品に3月4日から10％の追加関税を課すと自身のSNSに投稿したことを受け、米中の対立激化などが警戒されている。また、2月の製造業購買担当者景気指数（PMI）の発表をあすに控え、様子見ムードも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.23％安の3380.14ポイントで推移している。セクター別では、電機が全面安となっているほか、通信サービスや通信設備も売られている。半面、採掘や証券、酒造が買われている。

上海総合指数
　始値：3374.66ポイント
　前日比：-13.40ポイント
　騰落率：-0.40％

上海B株指数
　始値：262.91ポイント
　前日比：-0.33ポイント
　騰落率：-0.13％

深セン成分指数
　始値：10861.82ポイント
　前日比：-65.69ポイント
　騰落率：-0.6％

深センB株指数
　始値：1218.62ポイント
　前日比：-0.67ポイント
　騰落率：-0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3950.19ポイント
　前日比：-17.93ポイント
　騰落率：-0.45％