19日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日に反落したものの、依然として年初来高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが引き続き重荷となっている。ただ、人工知能（AI）応用の加速に対する期待が根強いなか、前日に売られていたAI関連の一角が買い戻され、地合いを支えている。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.08％高の3327.18ポイントで推移。セクター別では、電機、通信設備、自動車部品、コンシューマーエレクトロニクス、半導体などが高い。半面、医薬品販売、石炭、酒造、保険などが売られている。

　19日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。指数は前日に終値ベースで昨年10月7日以来、4カ月超ぶりの高値を更新した後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなっている。また、ロシアによるウクライナ侵略の停戦協議や「トランプ関税」などを巡り、様子見ムードも強まっているもよう。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.88％安の22775.23ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）や美団（03690）が売られて指数を押し下げているほか、JDドットコム（09618）や百度（09888）も安い。半面、中国蒙牛乳業（02319）やHSBC（00005）が買われている。

上海総合指数
　始値：3320.78ポイント
　前日比：-3.71ポイント
　騰落率：-0.11％

上海B株指数
　始値：263.80ポイント
　前日比：-0.06ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：10592.03ポイント
　前日比：-25.23ポイント
　騰落率：-0.24％

深センB株指数
　始値：1216.65ポイント
　前日比：-0.56ポイント
　騰落率：-0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3906.22ポイント
　前日比：-6.56ポイント
　騰落率：-0.17％