18日のNY株式相場は上昇。3連休明けの取引で、主要3指数は先週末水準を挟んでもみ合ったが、引けにかけて買いが強まり、3指数がそろって上昇して終了した。

　ダウ平均は小幅に上昇してスタート後、226米ドル安まで下落したが、10.26米ドル高（+0.02％）とわずかながらプラス圏で終了。S&P500も0.25％安まで下落したが、0.25％高まで上昇し、0.24％高で終了。1月下旬に付けた取引時間中と終値の史上最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.58％安まで下落後、0.07％高と小幅に上昇して終了。ダウ平均とS&P500は反発し、ナスダック総合は4営業日続伸となった。

　S&P500の11セクターはエネルギーの1.37％高を筆頭に、素材、公益、金融、資本財など8セクターが上昇した一方、コミュニケーションが1.26％下落し、一般消費財、ヘルスケアも1％未満の下落となった。センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の14.77ポイントから15.35ポイントに上昇した。

　先週はダウ平均が0.55％高、S&P500が1.47％高、ナスダック総合が2.58％高となり、主要3指数はそろって最高値に接近した。トランプ関税の即時発効が見送られたことや、米連邦準備理事会（FRB）が重視する2月28日発表の1月個人消費支出(PCE)価格指数の低下期待などが支援となった。関税問題に引き続き要注目となるほか、利下げ見通しを巡っては、水曜日に公表される1月28−29日開催分の米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨に要注目となる。

　18日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比1.74％高の126.90米ドルと8営業日続伸。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は7.51％安の90.16米ドルと反落した。主な中国関連ネット・IT株の18日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：126.90米ドル（+1.74％）
　■百度（BIDU）：90.16米ドル（-7.51％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：67.17米ドル（-3.00％）
　■JDドットコム（JD）：38.91米ドル（-5.97％）
　■ウェイボー（WB）：10.83米ドル（-2.43％）
　■ネットイース（NTES）：104.63米ドル（+1.09％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：7.82米ドル（-1.14％）
　■滴滴全球（DIDI）：5.01米ドル（-1.76％）
　■捜狐（SOHU）：13.54米ドル（-7.70％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：5.60米ドル（-2.44％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：13.61米ドル（0％）
　■PDDホールディングス（PDD）：128.46米ドル（+3.46％）

■2月19日（水）

【期末決算】HSBC（00005）
【期末決算】ハンセン銀行（00011）
【中間決算】太平地氈（00146）
【中間決算】南順香港（00411）
【期末決算】PCPD（00432）
【期末決算】IMAXチャイナ（01970）
【期末決算】チャンピオンREIT（02778）
【権利落日】中国教育集団（00839）(期末配当）
【米国】米連邦公開市場委員会（FOMC）議事録公開 （1/28〜29開催分）