18日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。前日は続伸し、およそ1カ月半ぶりの高値圏で引けたとあって、いったん利益を確定する売りが先行。中国の習近平国家主席が前日の民営企業座談会で発表した「重要講話」の内容が明らかになったものの、織り込み済みとみなされたもよう。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.15％安の3350.83ポイントで推移。セクター別では、小売り、教育、酒造、インターネットサービスが売られる半面、電池、ゲーム、公共事業、銀行が買われている。

　18日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。中国の習近平国家主席が17日に開かれた民営企業との座談会に出席し、民営経済の発展促進に向けた方針を示したことを好感。習主席は座談会で、「民営経済の発展には広大な前途があり、大いに活躍できる機会がある。民営企業や民営企業家たちが力を存分に発揮する時期が到来している」と強調した。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.57％高の22744.32ポイントで推移している。個別では、通信キャリアのチャイナ・ユニコム（00762）、医薬品ネット通販の京東健康（06618）と阿里健康（00241）が高い。ビールメーカーのバドワイザーAPAC（01876）、大型ネット株のアリババ集団（09988）、テンセント（00700）、スマートフォン大手の小米集団（01810）なども買われている。半面、香港不動産関連の恒基兆業地産（00012）、九龍倉置業地産（01997）、本土不動産デベロッパーの龍湖集団（00960）などが下げている。

上海総合指数
　始値：3348.98ポイント
　前日比：-6.85ポイント
　騰落率：-0.20％

上海B株指数
　始値：265.41ポイント
　前日比：-0.45ポイント
　騰落率：-0.17％

深セン成分指数
　始値：10781.20ポイント
　前日比：-9.86ポイント
　騰落率：-0.09％

深センB株指数
　始値：1223.97ポイント
　前日比：-1.42ポイント
　騰落率：-0.12％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3942.58ポイント
　前日比：-4.82ポイント
　騰落率：-0.12％