14日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。トランプ米大統領が相互関税の導入意向を示したが、即時発効が見送られたことなどが好感される半面、最近の上昇を受けて利益確定の売りも広がり、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.02％安の3331.77ポイントで推移している。セクター別では、ゲームや教育、酒造などが売られている。半面、バッテリー素材が全面高となっているほか、医療サービスやバッテリーも買われている。

　14日の香港市場でハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、反発して始まった。トランプ米大統領が13日に相互関税の導入を指示する覚書に署名したものの、即時の関税発動を見送ったことで貿易摩擦への警戒感が和らいだ。米長期金利の低下も地合いの改善につながった。

　指数は始値で心理的節目の22000ポイントを上抜けた。日本時間午前10時33分現在、前日比1.87％高の22221.92ポイントで推移している。個別では、大型ネット株のアリババ集団（09988）と美団（03690）が買われ、相場の上昇を主導。アリババ集団子会社の阿里健康（00241）が高い。教育サービス事業の新東方教育科技（09901）、ショート動画プラットフォームの快手科技（01024）も大幅に上昇している。一方、豚肉大手の万洲国際（00288）が逆行安。

上海総合指数
　始値：3328.48ポイント
　前日比：-4.00ポイント
　騰落率：-0.12％

上海B株指数
　始値：266.16ポイント
　前日比：-0.36ポイント
　騰落率：-0.14％

深セン成分指数
　始値：10616.02ポイント
　前日比：-10.60ポイント
　騰落率：-0.1％

深センB株指数
　始値：1215.41ポイント
　前日比：-0.45ポイント
　騰落率：-0.04％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3900.83ポイント
　前日比：-4.31ポイント
　騰落率：-0.11％